2012年5月25日

東北のうた

発売中の雑誌
ecocolo No.62「東北のうた」
にて山形と石巻へ伺いました。






山形市にある東北芸術工科大学の学生さん達を中心に
集まり、動く人々と東北の今を感じてきました。


あの日から一年と二ヶ月が経ち、
東北以外では震災のことは
少し薄れかけている様にも感じます。


だからこそ、今、また、
感じること、考えることが
必要なのでは?とそう思います。


沢山の素敵な出会いと、
そのまっすぐな気持ちに
チカラを頂き、
自ら動くことの重要さを
改めて感じました。




是非、見て、読んで頂けると大変嬉しく思います。


どうぞよろしくお願い致します。



2012年5月1日

暗室にて

久しぶりの暗室作業。
思う色が出ると、
とても興奮する。
今日は正しくそれだった。

久しぶり過ぎて
光のない闇を忘れかけていた。

なので
暫くの間真っ暗のまま
目を見開いてみた。

目を閉じた時とはまるで違う世界で、
耳に入る物音がとても大きく感じる。

現像機のモーターが回る音
水の流れる音
外を走る車の音。

シーンと言う暗闇の音。

この夜中の暗室作業は
そんな少しの物音で成り立つ。

音楽を聴きながらの作業は
もう随分していない。

この暗闇の音が好きなんだと
そう気付いた。

暗室の壁の一面は
今まで撮影してきた
ネガやベタやプリントで
覆い尽くされている。
最初の頃はagfaの赤い箱だったのが
いつしかkodakの黄色い箱になり、
そして今はkodakの茶色い箱。

何処まで増え続けるんだろう?

他のカメラマンの人はどのようにして
それを保管し続けてるんだろう?

謎ばかりだけど、まぁ、いいや。

とにかく
この暗室作業は
デジタル化が進む中
いつまで続けられるかなんて
ホント、分からない。

けど、続けられる限り
やっぱりフィルムを
この暗室作業を
続けて行こう。

そう、思った今宵の暗室。

朝がくる前に寝ます。

Bonne nuit le monde...