2011年2月7日

『ヘヴンズ ストーリー』



映画『ヘヴンズストーリー』(瀬々敬久監督)を先日映画館で観て来た。

観る前は予告編と4時間38分と大変長く、良い映画で、
きっと私は好きだと思うと言われた位の知識だった。
(映画を一本観るには十分の要素だけど…)

観終わった後の感想は、
ただただ、凄い作品を観れたことに心が震え、
何とも言えない感動が込み上げて来た。

そして数日たってやっと断片的ではあるけれど
感情が言葉として体中に浸透してきて、
この映画は一人一人の人生そのもので
善と悪は紙一重に存在し、
そこへ一歩踏み出すか踏み出さないかで
物事は大きく変わって来るのだと。

なんと言うか、
ストーリーの中には沢山の殺人や復習と言った感情が出て来るのだけれど、
同じく問いかけの様に
一つの殺人に対する加害者と被害者のその後は?
復習の復習は?
と言った言葉が繰り返され
犯罪の善悪を通り越したその先にある感情が丁寧に描かれていた。

私の心の中に眠っていた(閉ざしていた)感情を揺さぶり起こしてくれた様に感じる。

勿論、殺人は犯罪で、悪であり、
そもそも殺人を考えたこと等ないのだけれど、
なんと言うか、この映画では
きっと、殺人が『悪』の一つの例題として取り上げられていて
その上で、その先にある感情を考えさせてくれるんだと。

ここまで優しく、愛をもって
『生きるとは?』
という問いかけを考えさせてくれる映画を観たのは
初めてではないかと言うくらい、素晴らしい映画でした。


瀬々監督×中原昌也さんの対談も面白かったので是非。


そして、きっと瀬々監督だからこそかも知れないけれど、
こんなに沢山の素晴らしい役者さんが
日本には居るのだと言うことにも感動しました。


瀬々監督、
これからの作品も楽しみにしていますが、
このヘヴンズストーリーが一人でも多くの人に観てもらえることを
心より願っています。
本当に素晴らしい作品をありがとうございます。